宝石やジュエリーの資産価値とは?どんなものが高く買取される?

目次

宝石とジュエリー

世の中には多種多様な宝石が存在しています。宝石と呼ぶには、「美しい」「耐久性がある」「希少性がある」の3つを満たすことが必要で、一つでも欠けているものがあると、評価は下がります。

一つの宝石は、20~30年くらいで持ち主を変えるといわれます。世代交代で家族や親せきに受け継がれたり、市場で流通したりしていきます。

指輪やネックレスなどの装身具は「アクセサリー」や「ジュエリー」と呼ばれます。「ジュエリー」は「アクセサリー」の中でも、地金が金銀、プラチナ、天然の宝石など、希少価値の高い素材を使用したものを指します。

宝石の品質

宝石は、まずその品質を目で見て判定し、「アクセサリークオリティ」「ジュエリークオリティ」「ジェムクオリティ」の3つに分けられます。

その割合は1:9:90といい、高品質の宝石は希少なものとなっています。

ダイヤモンドの品質と鑑定書

ダイヤモンドの評価基準

ダイヤモンドの品質を示す指標としては「4C」が有名です。

4Cとは「カラット(重さ)」、「カラー(色)」、「クラリティ(透明度)」、「カット(プロポーション)」を指します。

この4つの指標のそれぞれの度合いを測定し、価値を評価します。4Cは、国際的に統一された評価基準として世界中のダイヤモンド取引で価値、相場などの目安として使用されています。

ダイヤモンドの鑑定書

宝石のなかではダイヤモンドのみ鑑定書(ダイヤモンドグレーディングレポート)が存在します。鑑定書には、4Cについての分析結果が記載されています。

ジュエリーを購入するときは、ほとんどのケースで鑑定書が付属していますが、もし紛失しても、ご自身で鑑定機関に持ち込めば再発行できます。

宝石の価格を決めるのは

カラーストーン(色石)の買取価格

色石は種類によって買取相場が大きく違います。貴石(ルビー、サファイア、エメラルド等)は、半貴石(アメジスト、シトリン、トルマリン等)よりも高額です。

同じ色石の中でも色や、透明度などに雲泥の差があります。また、ルビー、サファイア、エメラルドは、天然の宝石に混じって多くの合成石・人造石・模造石が流通しています。色石は、天然かそうでないかの判断をするのがプロでも難しいのです。

天然の宝石でなかった場合は、買取価格が低くなります。色石にはダイヤモンドと違って、明確な品質評価基準や相場というものが存在しません。そのため、買取業者が正確に査定することは難しく、査定結果にばらつきが出てきます。鑑別できなかったり、品質評価が分からなかったりするために、低い査定価格しか提示できない業者が多いのが現状です。

以上の理由から、ダイヤモンド以外の宝石は価値が付きにくく、資産価値が低くなる傾向にあります。

ジュエリーの価値と人気

ジュエリーの市場価値は、人気によっても左右されます。大きくて重厚なものが好まれたり、小さくて繊細なものが好まれたりと、地域や時代による好みや、身に着けやすさなども買取価格に影響を与えます。

日本では日常的に着物を着る習慣がすたれ、帯留めやかんざしなどを使う機会が少なくなりました。今ではあまり需要があるものでないため、買取価格も下降気味です。

同じブランドもののジュエリーでも、アイテムによって人気に違いがあります。例えば、カルティエの指輪ならば、「LOVE(ラブ)」や「トリニティ」が人気なので、そのほかの指輪よりも高額の買取が期待できます。

さらに、付属品がある、あまり使用しておらず、キズなどのない状態である、などの条件を満たせば、さらに高額が期待できます。

指輪では、それに加えてリングのサイズもポイントです。需要の多い8~11号は、査定でプラスの評価になります。

よい買取り業者を選ぶには

ここ数年で貴金属・宝石業者は急増しており、中にはいい加減な鑑定をする業者も存在します。高値で売るには、信頼のおける買取業者を選ぶことが大事です。

複数のジュエリーを査定してもらう場合は、一つ一つきちんと価格を提示してくれるところを選びましょう。「個別の商品の査定額は教えられない」という業者は、信用できるとは言えません。

店頭やホームページにある買取価格が他店より高額に設定してあるものの、支払い時に高額の手数料を差し引くという業者もいます。手数料の有無を確認し、必ず支払いベースの価格で比較するようにしましょう。

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